【瀬戸芸2016】香川県 大島へ行きました

香川 大島 桜

2016年 瀬戸内国際芸術祭もついに秋開催になりました。
これが終わったら次は3年後…。
私は2010年に職場でこの芸術祭を知り、そのときは
「瀬戸内海って遠いよなぁ。先輩、よく土日で行くなぁ」と思っていましたが、
6年後、同じような行動をとるとは自分でもまさか思わず。

正直私は「芸術」ってよく分かりませんが、
この芸術祭を通じ「海の復権」「島に住む人とのコミュニケーション」など
いろいろ考えさせられる時間を与えてくれたこと、感謝です。

★ 瀬戸内国際芸術祭について
詳細はこちらのサイトをご覧ください。
http://setouchi-artfest.jp

今回ご紹介するのは【大島】です。
2016年春、宿泊先で「日曜どこへ行こう…?」って相談したときに、
「あそこは普段は入れない島だから、ぜひ行ってみたら?」
と言われて行こうと決めた島。
※ 実際調べてみると普段行けないわけではないと思うのですが、
行くのに理由と手間がかかる島かな?と思っています。

◆ 大島の場所:

「普段は入れない島」
そういう島は日本にたくさんあるけれども、
その言葉が私の心に響いて、行くことにしました。

大島に行くには、乗船整理券が必要です。
予約不要の先着順。
春開催の時点では乗船券配布時間ぎりぎりに行って、
ぎりぎり乗れるかどうか…という具合でした。
秋開催ではどうなるか分かりませんが、配布時間前に並び始めた方が無難です。

※ 大島へ行くための詳細はこちら
http://setouchi-artfest.jp/access/
乗船券を受け取るために「高松港総合インフォメーションセンター」で
並ぶ必要があります。
高松港総合インフォメーションセンターの場所:

さて、2016年4月10日。大島へ行きました。

まずは整理券をもらいます。
香川 大島 瀬戸内国際芸術祭
船は1日3便。
整理券を受け取った時間に合わせ、
大島に行く時間/大島から帰る時間が決まります。
実はこれが意外にネック。
島での自由時間が殆どなく、全て回ろうとすると2回は行く必要があります。

まずは船に乗り、大島へ。
瀬戸内国際芸術祭 大島 フェリー
乗船時間は10分くらい。
大島は高松港から見えます。近いですが、
小型の船なので酔いやすい方は飲んだ方が無難かもしれません。

大島へ着くと、こえび隊のガイドツアーが始まります。
島を散策しながら、この島での注意点やハンセン病のことなど、
いろいろ教えてくださるので、ぜひ聞きましょう。質問しましょう。

ツアーが終わった後は自由行動です。
島は小さいし自由に歩ける場所も少ないですが、
それでも流石に30分は少ないと感じます。
その不自由を感じながら、あっちこっちを意識して回りました。

まず最初に行ったのは風の舞。
香川 大島 風の舞 ハンセン病
「故郷を離れこの島で亡くなった人の魂が
風に乗って自由に解き放たれるように」
という意味が込められて作られたモニュメントです。
※ 引用:瀬戸内国際芸術祭2016 公式ガイドブック p.142

そのあとは、もと来た道を戻り、作品のある場所へ戻りました。
途中、桜が綺麗に咲いており、写真を何枚か撮りました。
香川 大島 桜
写真を撮っていたら、ちらほらこちらに来ます。
「風の舞はこちらであってますか?」と質問され、
「あってますよ、あと数分で着きます」と返事します。
すれ違う人の中に、1人、車いすで桜を見ているおばあちゃんに出会いました。

「こんにちは」の挨拶が始まり、私はしゃがんで目の高さを合わせ、
そのおばあちゃんはサングラスをとり、まずは瀬戸内国際芸術祭のお話。
そして私の自己紹介。私が過去に行った島のお話をします。
おばあちゃんは過去に礼文島などに行った話をしてくれました。
そう、このおばあちゃん、ハンセン病にかかりこの島に来た人です。
「私がほかのところに行くには2人くらい介護者を連れて行かなきゃねぇ」と
ニコニコしながらお互いの旅の話で楽しみました。
いつこの島に来たのかは知りません。
しかしながら、このおばあちゃんはこの病気にかからなければ、
もっともっとあっちこっちの島を旅することができて、
いろいろな思い出が作れたのかなと思うと、
今の自分はとても恵まれているのかな、ととても感じました。

次に作品鑑賞へ。
ここでは、写真を撮っては駄目な場所がきちんと明示されています。
その中で撮っても良い場所の写真で心に残ったものを紹介します。
香川 大島 ハンセン病
香川 大島 ハンセン病
私が物理専攻で観る将(=将棋を見るのが好きな人)だからかもですが…。
専門書や将棋など、いろいろ遊んだり考えながら過ごされたのが垣間見えます。
今の私が家から1歩も出ることができないならば何をするだろう?
こうして日記を書くことも、最初はできたとしても
途中からネタが切れて継続ができなくなると思うと辛いと思います。

その他、青空水族館へ行ったり、カフェ・シヨルで
甘夏のカトルカールをさくっと買ったり…。※ 時間がなかった
青空水族館 大島 瀬戸内国際芸術祭

帰りも船で。一番左側の船に乗りました。
船に乗るとき、他の船を伝って乗るのは初めてで面白かったです。
大島 瀬戸内国際芸術祭

また行きたい、そう思った島でした。
瀬戸内国際芸術祭は芸術鑑賞も楽しいですが、
その島の人々とのコミュニケーションがとても楽しいです。
今秋も旅する予定ですが、どんな人に会えるか楽しみです。

香川 大島

プロフィール

かけひ
かけひ
趣味:国内一人旅
国内のマニアックな場所と理系分野に興味あり。
いつか行きたい場所はトカラ列島。
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